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新聞

 僕は昔から新聞を読むのが大好きです。家に届けられる新聞を読み始めたのは、恐らく小学校3年生の頃からだと思います。放っておけば1時間でも新聞を読んでいる子供でした。この新聞好きという性格は、渡米してからも続きました。行った場所がニューヨークですから、毎日読む新聞はもちろんNew York Timesです。この新聞は、ページ数の多いので有名です。政治欄、外交欄、文化欄、スポーツ欄など各セクションに分かれて記事が書かれています。記事と記事の間に宣伝が入るのですが、この量も半端なものではありません。記事が宣伝で分断されていて、変なところで途切れて、何ページか先に飛ぶことがよくあります。これは、その間の宣伝を読ませるようにわざとそう仕組んであるのだそうです。
書かれている英語は、一般にはやや難解と言われていますが、センテンスは短く、具体的な記載ですので、外国人にとっては分かりやすい英語です。大衆により人気のある夕刊紙は、アメリカ人には読みやすいのでしょうが、俗語表現が多すぎて、我々外国人にはかえって難解です。

圧巻は日曜版です。1キロくらいの重さで、抱えるとズシリと重く感じます。日曜版は各セクションが一冊づつの新聞に分かれていて、それにTimes Magazineという写真雑誌が付いています。日曜版には記事の中だけでなく、折り込みとしても宣伝は山ほど入っています。
日曜日の楽しみは、ゆっくり朝寝を楽しみ、昼前に重たい日曜版を抱えて、近所の洒落たレストランに出かけ、そこでグラス一杯のシャンペン付きのサンデー・ブランチを食べながら日曜版をのんびり読むことでした。

帰国してからは、New York Timesを読む楽しみが無くなり、ちょっと寂しく思っていたのですが、日本でも、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンという新聞が手に入り、これにいくつかのNYTからの記事が出ていることを知りました。それからは、日本の新聞数種と共にほぼ毎朝ヘラルドも読んでいます。このヘラルドは英語の新聞なのに、発行地はフランスのパリなのです。ですから、95年から2年半のパリ在住中はかの地でも、ル・モンドと共にヘラルドも読んでいました。

いや〜、新聞っていいですねえ!

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木戸友幸
mail:kidot@momo.so-net.ne.jp