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175)ホーチミン、ケ小平、ケ麗君
ホーチミンはベトナム共産党の生みの親、ケ小平は「黒い猫でも白い猫でも、ネズミを多くとるのがいい猫」と言い放ち、共産中国の近代経済の礎を築いた人物。さてその二人に共通しているのは共産主義者ということ以外には、何があるでしょうか。それは、二人とも若い時にフランス生活を経験しているところです。彼等は、フランスで自国の共産党の立ち上げに尽力しました。彼らは基本的には資本主義のフランスに反感は持っていたでしょうが、主義の違う外国人を受け入れるフランスの文化には共感していたようです。そのせいもあって、フランスの食文化を生涯愛したそうです。ホーチミンもケ小平も、母国でも死ぬまで朝食はカフェオレとクロワッサンだったそうです。ケ小平はパリから最高のクロワッサンを取り寄せていたと言われていますが、その店をケに教えたのはホーおじさんだったという噂もあります。
ケ麗君?いったい誰?ですよね。日本でも人気歌手だった、というより世界の歌姫だったテレサ・テンの中国名です。彼女は台湾出身なのですが、共産中国でも人気歌手で、「中国では、昼は老ケ(ケ小平)の言うことを聞き、夜は小ケ(ケ麗君=テレサ)の歌を聴く」と中国の庶民から絶大な共感を得ていました。しかし、天安門事件後、テレサは反共産中国の女神と化し、中華圏を避けパリに移り住んだのです。彼女は愛人と滞在中のタイのチェンマイで喘息発作が原因で亡くなったと公式発表されていますが、未だに中共による暗殺説が囁かれています。
私もパリで生活していた頃、毎朝クロワッサンの香りに包まれながら、かつてこの街で革命を夢見た若き指導者たちや、孤独を癒やした歌姫の面影をどこかで探していたのかもしれません。
以上、異文化担当の国際ジャーナリスト、キドが3人の偉人の「共産主義とフランスとの関係」につき、お伝えしました。
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