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176)アメリカ大統領のユーモア

 2026年4月27日の日経朝刊一面のコラム「春秋」に興味深い記事が載っていました。4月25日のトランプ大統領出席のホワイトハウス記者会主催の晩餐会で銃撃事件が勃発しましたが、その晩餐会が開かれたのと同じホテルの入り口で1981年に当時のレーガン大統領が暗殺者の銃弾を受けました。当時、私はニューヨークでレジデントと呼ばれる研修医を開始したところで、そのレーガン暗殺未遂事件の臨時ニュースで伝えられ大変驚いたことを鮮明に覚えています。

 レーガン大統領が病院に到着した時、緊急手術の直前に医療スタッフに声をかけたそうです。「君たちが共和党員だといいのだが」すると実は民主党支持の医師がこう応じました。「大統領、我々は皆、今日1日は共和党員です」。
「春秋」の執筆者の意図は、米国大統領たる者は生きるか死ぬかの緊急手術前でも、ユーモアを絶やしてはいけないというところらしいです。しかし、当時のレーガン大統領は「地滑り的大勝利」で大統領に選出され、非常に人気が高かったのです。治療に参加した医師の言葉は、大統領のユーモアに応えたというより、本音であった可能性が高いと思われます。

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木戸友幸
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