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69)運動会
 2017年10月に、校医を勤めている小学校の運動会に招待されて朝から、午後3時まで児童の演技を見学しました。うちは3人の息子がいますが、皆もう成人しており、最後に子供の運動会を観たのは、三男が高3の時ですから、もう10年前のことです。小学生が一生懸命走ったり、演技したりするのを観ながら、我が子が小さかった時のことを思い出し、楽しい時を過ごしました。

 感動も幾つかありました。重篤な先天性の心臓病があり、これまでに何度か手術を受けており、これからも手術が予定されている2年生の女の子がいます。彼女は一日中酸素ボンべを引きながら生活し、それを吸いながら授業を受けています。その彼女が徒競走で、皆よりかなり前のスタートラインからスタートし、教師が酸素ボンベのコロを引っぱりながら一緒に走り、一着でゴールインして、大喝采を受けました。アフリカの某国出身の5年生の女の子は、素晴らしい身体能力を持っており、断トツ一位でゴールしました。訊くと、彼女のお兄ちゃんは、もう高校生で、短距離でインターハイに出場して好成績を挙げたそうです。2020年の東京オリンピックで活躍する可能性もありですね。6年生に白人っぽく見える男の子がいます。彼はお父さんがアメリカ人で、お母さんが日本人なのです。彼も先天性の心臓病があり、最初の手術はアメリカで受けました。しかし、その医療費があまりにも高額だったので、2回目以降は日本で受けるようにするため、この小学校に転校してきたのです。彼も、集団のダンス演技を、最後までやり通してくれました。

 いくつかの、その背景を知るドラマを観ながら、いろいろ考えることがありました。この世代の子ども達は、公立小学校で外国生まれの肌色の違う同級生と机を同じくし、酸素を吸いながら授業を受ける同級生の手助けもするのです。我々の世代では、絶対出来なかった体験です。この子らが成人した頃の日本の社会は、今よりもう少し、国際的になり、弱者にも優しいものになっていくような気がします。

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木戸友幸
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