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ジョン・レノンの逝った日

 あれは1980年12月のことでした。ニューヨークでレジデントになってから初めての1ヶ月の休暇をとり、メキシコのユカタン半島を旅行していました。

旅行中のある日の朝、新聞スタンドに並んでいる新聞の一面にジョン・レノンの顔写真が写っています。何事かと思って一部を買って、解読しようと試みましたが、何分スペイン語なので、要領が得ません。ルーズベルト病院という単語は読み取れたので、 ジョンが怪我か病気でもしたんだと思っていました。その日、たまたま英語のしゃべ れるメキシコ人に事件の顛末を聴き、ジョンの惨殺を知りました。ショックでした。

高校のときから、ビートルズは好きでしたし、解散してからもジョンのアルバムは何枚か買って持っていました。せっかくジョンが住んでいる同じニューヨークに住むよ うになった矢先に彼が殺されてしまい、その知らせをまたメキシコで聞こうとは・・・ 。人生何が起こるか分かりませんね。

あれから、もう20数年経ちましたが、毎年12月のジョンの命日にはメディアで何らかの報道があります。この報道を見聞きすると、必ず僕が思い出すのはこのメキシコでのエピソードなのです。

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木戸友幸
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