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セントラル・パーク

 セントラル・パークはマンハッタンのオアシスという感じで、テレビのコマーシャルなどでよく写りますね。確かにそうなのですが、ここは夕方を過ぎると危険なところで、地元の人は夕方過ぎには絶対入りません。
僕はマンハッタンでは南の方に住んでいたので、セントラル・パークでジョギングするにはちょっと遠すぎました。でも、ときどき車でパークを横断したりすることはありました。すると、意外に高い崖があったり、うっそうと木々が茂っているところがあったりと、いろいろ発見がありました。
冬のNYシティー・マラソンのゴールになっているのですが、その見物に行ったこともあります。当時の名物市長のコッチが来ており、群衆に愛想よく手を振っていたのを覚えています。
ジョン・レノンが亡くなってから、ストロベリー・フィールドという彼を記念した場所が出来ました。パークの南端にあるとのことですが、僕が帰国してから出来たので、残念ながらまだ見ていません。

あれは、81年の夏のことだったと思います。まだブルックリンに住んでいた頃の話です。毎年、夏にセントラル・パークで野外音楽祭があるのです。NYフィルがクラシッ クをやることが多いのですが、その年は、趣向を変えてサイモンとガーファンクル (SG)の復活コンサートをやることになったのです。
SGは当時でも、解散してもう数年以上経っていたはずです。ですから、復活コンサー トはかなりの反響を呼びました。それで、当日、ブルックリンから地下鉄を乗り継いでパークの近くまで行ったのですが、あいにく雨が降り出しました。歩いて会場に向 かう途中で雨はどんどん強くなってきます。会場に向かう群衆も半分は、もうあきら め引き返していました。僕も中止だろうと思い、途中でコーヒーを飲んで、またブルッ クリンまで引き返したのです。ところが、その日の夜のニュースを見ると、「雨のS Gコンサート大成功!群衆は熱狂の渦」という報道でした。このときは、かなり悔しい思いをしました。
このときの反省から、雨の野外のイベント時には、30分は様子を見てから引き返す決定をすることにしています。

p.s. このSGのセントラル・パーク・コンサートは後にCDになりました。このコ ンサートから10年ほどたって、そのCDを買って聴きましたが、SGと観衆との掛け合いや、観衆の歓声なども入っており、現場に行きはしなかったのですが、何か懐かしい感じがしました。

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木戸友幸
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