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ブルックリン便り  

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深夜のマクドナルド

 外科ローテーションの時のことです。
外科はチームワークが非常によくて、結束力が強いのです。

その日は緊急手術も含め、手術数がものすごく多く、当直でないレジデ ントが手術室から出てきたのが夜の10時頃でした。皆、昼からずっと手術室に入っていたので、お腹もペコペコです。しかし、この時刻ではカフェテラスはもう閉まっています。そこで、僕が車を出して、近所のマクドナルドへ食料調達に行くことになりました。

ブルックリンの病院周囲は治安が悪いので、くれぐれも車からは降りないよ うにとインド人の女性チーフレジデントから注意を受けて送り出されました。

車を降 りないで買えるドライブ・スルー方式は、その当時日本ではまだなかったので、僕はアメリカで初めてその時に体験したのです。ビッグマックとコークを10いくつ無事に購入して、病院に戻ると、お腹をすかした皆が「深夜のブルックリンを生き延びてお めでとう!」と迎えてくれました。
この夜からレジデント間の結束がより強まったように思います。

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木戸友幸
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