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ビールに関する蘊蓄

 ニューヨークは夏はうだるほど暑く、冬は冬でアパートの中は半袖で過ごせるほどスチームが効いています。ですから、アパートの冷蔵庫の中の必需品は一年を通して冷えたビールということになります。

さて、スーパーに行くと、当時でもさまざまな銘柄のビールが並べてありました。
最初は、テレビの宣伝でよく見るバドワイザーなどを買ってましたが、もうひとつです。いろいろ情報を集めていくと、外国産ビールも結構いけるということが分かってきました。それまでにもヨーロッパで時々飲んだ経験のあるハイネケンも悪くありませんでした。

最後に行き着いたのが、カナダのモルソンという銘柄でした。このカナダのライトビールは、ニューヨークでは知る人ぞ知るのビールで、なかなか人気が高かったのです。飲んでみると、軽いけれどコクがある。
でも、問題は生産量が少ないらしく、品切れになっていることが多いのです。ですから、スーパーでモルソンを見つけたときは、必ずカートンで買うことにしていました。

ビレッジのアパートから、チャイナタウンは比較的近かったので、友人が来るとよく行きました。何度かチャイナタウン通いをすると、評判のいい店が分かってきました。

そこは、広東料理の店なのですが、美味しくて安いのです。安いのには理由があって、アルコールを出さないからなのです。アルコールを出す権利にはお金がかかるので、出さなければ料金が安くなるという理由です。でも持ち込み自由なのです。

ここは開店前に並ぶと整理券をくれます。整理券をもらってから、近くのスーパーで冷えたビールを6本パックで買っていくんです。モルソンが手に入れば最高なのですが、まあ冷えたビールなら何とかなりました。日本から来た友人だと、こういう日本では珍しいシステムも含め、楽しんでもらえました。

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木戸友幸
mail:kidot@momo.so-net.ne.jp